フェイスリフト(切開リフト)
切開リフトとは
切開リフト(フェイスリフト)とは、耳の周囲などを切開し、加齢によって下垂した皮膚や皮下組織、SMAS(表在性筋膜)などを引き上げる手術です。
HIFUや糸リフトなどの切らない治療と異なり、余剰皮膚を切除できることが大きな特徴です。
皮膚だけを強く引っ張るのではなく、たるみの原因となっている深部組織まで適切に処理することで、自然なフェイスラインを目指します。
切開リフトの適応は年齢だけで決まるものではありません。
一般的には加齢によるたるみが目立ち始める年代から検討されることが多い治療ですが、骨切り手術後や大幅な減量後など、比較的若い方でも皮膚の余りが強い場合には適応となることがあります。
当院では、たるみの程度や部位、皮膚・脂肪などの状態を診察し、一人ひとりに適した術式をご提案します。
このような方におすすめ
✔️頬やフェイスラインのたるみが気になる
✔️ジョールや口元のもたつきを改善したい
✔️ほうれい線やマリオネットラインが気になる
✔️首のたるみを改善したい
✔️HIFUや糸リフトでは十分な変化を感じにくくなってきた
✔️余った皮膚をしっかり改善したい
✔️骨切り手術後に皮膚のたるみが目立つようになった
✔️大幅な減量後の顔や首の皮膚の余りが気になる
✔️より長期的で劇的なたるみ改善を希望している
当院の切開リフト
切開リフトにはさまざまな術式があります。
「切開リフトならすべて同じ」というわけではなく、たるみが生じている部位や程度によって、適した術式は異なります。
当院では、
・Deep Plane Facelift
・切開ネックリフト
・MACS Lift
・ミニフェイスリフト
を行っており、お顔の状態に合わせて術式を選択します。
現役の頭頸部再建外科医が執刀

フェイスリフトでは、皮膚だけではなく、SMASや広頚筋など顔面・頸部の深部組織を扱います。
そのため、顔面神経をはじめとする重要な解剖構造を把握したうえで手術を行うことが重要です。
当院では、顔面・頸部の解剖を熟知した現役の頭頸部再建外科医である、近藤曉医師が切開リフトを担当します。
術前の診察でたるみの原因や解剖学的な状態を確認し、必要な治療範囲・術式を検討します。
当院で行っている切開リフトの術式
Deep Plane Facelift
Deep Plane Faceliftは、SMASより深い層にアプローチし、顔の組織を支えているリガメント(靱帯)を適切に処理しながら、皮膚とSMASなどの組織を一体として土台から引き上げる術式です。
世界中で、現在切開リフトの中で最も効果的とされている術式になります。
頬から口元、フェイスラインにかけて広範囲にアプローチできることが特徴です。
皮膚だけを強く引っ張るのではなく、深部組織から位置を整えることで、根本的なリフトアップを目指します。
向いている方
✔️頬の下垂が気になる
✔️ほうれい線が深くなってきた
✔️ジョールやフェイスラインのたるみが目立つ
✔️中顔面から下顔面まで広く改善したい
✔️ある程度進行したたるみをしっかり改善したい
切開ネックリフト
切開ネックリフトは、首からフェイスラインにかけてのたるみを改善する手術です。
耳の周囲などを切開し、余剰皮膚を切除するとともに、必要に応じて広頚筋などの組織を処理します。
フェイスラインから首にかけての境界を整え、すっきりとした輪郭を目指します。
向いている方
✔️首の皮膚のたるみが気になる
✔️フェイスラインから首にかけてのもたつきがある
✔️脂肪吸引したけれど、満足いかない
✔️下を向くと二重顎になる
MACS Lift(Minimal Access Cranial Suspension Lift)
MACS Liftは、比較的小さな切開からSMASを糸で縫合・吊り上げることで、頬やフェイスラインを縦方向にリフトアップする術式です。
Deep Plane Faceliftと比較すると剥離範囲を抑えられるため、たるみが比較的軽度〜中等度の方に適しています。
ただし、持続期間はdeep planeに比べて大幅に劣ります。
また、首のたるみが強い場合や広範囲な組織の下垂がある場合には、MACS Liftだけでは十分な改善が難しいことがあります。
向いている方
✔️軽度〜中等度の頬のたるみがある
✔️フェイスラインのもたつきを改善したい
✔️大きな切開や広範囲の剥離をできるだけ避けたい
✔️比較的早い段階で外科的なたるみ治療を検討している
ミニフェイスリフト
ミニフェイスリフトは、通常のフェイスリフトより切開・剥離範囲を限定して行う術式です。
主に頬下部やフェイスラインなど、限局した軽度のたるみを改善したい場合に適しています。
切開範囲を抑えられる一方、強いたるみや中顔面・首まで広範囲に改善したい場合には治療効果に限界があります。
向いている方
✔️軽度のフェイスラインのたるみがある
✔️たるみの範囲が比較的限局している
✔️大きなフェイスリフトまでは必要ないと診断された
✔️切開範囲をできるだけ抑えたい
どの術式が向いている?
| 術式 | 主な適応範囲・向いている状態 | 向いていない・限界がある状態 |
|---|---|---|
| Deep Plane Facelift | 中顔面〜フェイスライン 頬の下垂、ほうれい線、ジョール、広範囲のたるみ | 首のたるみが主な悩みの場合は、単独では十分な改善が難しいことがある |
| 切開ネックリフト | 顎下〜首 首の皮膚の余り、フェイスライン〜首のたるみ | 中顔面や頬の下垂が主な場合は、単独では改善範囲が限られる |
| MACS Lift | 頬〜フェイスライン 軽度〜中等度のたるみ、フェイスラインのもたつき | 重度のたるみ、首のたるみ、広範囲な組織の下垂 |
| ミニフェイスリフト | 頬下部〜フェイスライン、 軽度のたるみ | 中等度以上のたるみ、中顔面や首まで広く改善したい場合 |
※実際の適応は、皮膚の余りだけではなく、脂肪量、SMASの状態、骨格、過去の美容施術・手術歴などを含めて診察したうえで判断します。
Deep Plane Full Face Liftとは
顔だけではなく、フェイスラインから首までたるみが生じている場合には、Deep Plane Faceliftと切開ネックリフトを組み合わせることができます。
当院では、この組み合わせを「Deep Plane Full Face Lift」としています。
Deep Plane Faceliftで中顔面〜下顔面を、切開ネックリフトで顎下〜首をそれぞれ治療することで、顔から首まで一体的にリフトアップすることが可能です。
このような方におすすめ
✔️頬、フェイスライン、首まで広範囲にたるみがある
✔️ジョールと首のたるみを同時に改善したい
✔️顔だけ引き上げても首のたるみが残る可能性がある
✔️顔から首まで一体的に若々しい輪郭を目指したい
症例から見る「この術式を選んだ理由」
切開リフトでは、同じ年代・同じ「たるみ」というお悩みでも、適した術式が異なります。
当院では症例写真だけではなく、
「どこにたるみが生じていたのか」
「なぜこの術式を選択したのか」
「どの部分にアプローチしたのか」まで医師が解説します。
症例① 30代の方/Deep Plane Full Faccelift・脂肪吸引(ナゾラビアルファット)
執刀医:脂肪吸引(柳川院長)切開リフト(近藤医師)




施術名Deep Plane Full Facelift・顔の脂肪吸引施術の説明フルフェイスリフト:皮膚を切開し、たるみの原因を直接除去する手術/脂肪吸引:極細カニューレ(管)を使用して気になる部分の皮下脂肪を除去する手術リスク・副作用痛み・腫れ・むくみ・内出血・顔面神経麻痺・傷跡の残存・血種・唾液ろう・感染症・左右差・皮膚の壊死・効果の薄れ等料金フルフェイスリフト:1,850,000円/顔の脂肪吸引:248,000〜992,000円
※フェイスバンドの跡・拘縮あり
【術前の状態】
ほうれい線や顎下のたるみが気になる。
【この術式を選択した理由】
顎を引いた時に顎下や首の皮膚に余りがあり、糸リフトだけでは改善が難しいと判断しました。患者様ご自身にもダウンタイムへのご理解があり、より根本的なたるみ改善を希望されていたのでDeep Plane Full Faceliftによる治療を選択しました。ほうれい線上の脂肪のボリューム改善を目的として、ナゾラビアルファットの脂肪吸引を併用しました。
症例② 30代の方/MACS Lift・脂肪吸引(ジョールファット)
執刀医:脂肪吸引(柳川院長)切開リフト(朝日医師)




施術名Macs Lift・顔の脂肪吸引施術の説明切開リフト:皮膚を切開し、たるみの原因を直接除去する手術/顔の脂肪吸引:極細カニューレ(管)を使用して気になる部分の皮下脂肪を除去する手術リスク・副作用痛み・腫れ・内出血・むくみ・拘縮・左右差・凸凹・感染・顔面神経麻痺・傷跡の残存・血種・唾液ろう・左右差・皮膚の壊死・効果の薄れ等料金切開リフト:1,300,000円/顔の脂肪吸引:248,000〜992,000円
【術前の状態】
フェイスラインのもたつきが気になる。
【この術式を選択した理由】
こちらの患者様はあまり長いダウンタイムが取れない方であり、また、たるみが比較的軽度な方でもあったため、MACS Liftによる治療を選択しました。口横のボリューム改善を目的として、ジョールファットの脂肪吸引を併用しました。
手術方法
診察・デザイン
医師がお顔の状態を診察します。
皮膚の余りだけではなく、頬の脂肪、SMAS、フェイスライン、首などを確認し、どこにたるみの原因があるのかを診断します。
そのうえで、切開範囲や引き上げる方向などをデザインします。
切開
耳の前後や生え際など、選択した術式に応じて切開します。
傷跡ができるだけ目立ちにくくなるよう、耳周囲の形態や生え際を考慮して切開線を設定します。
剥離・深部組織の処理
皮膚を適切な範囲で剥離し、術式に応じてSMASやリガメント、広頚筋などを処理します。
Deep Plane Faceliftの場合は、SMASより深い層からアプローチし、リガメントを処理しながら下垂した組織を引き上げます。
余剰皮膚の切除
深部組織を適切な位置へ移動させた後、余った皮膚を切除します。
皮膚だけに過度な緊張がかからないよう調整します。
縫合
傷跡ができるだけ目立ちにくくなるよう、切開部を丁寧に縫合します。
切開リフトの傷跡について

切開リフトでは、耳の周囲などに傷跡が残ります。
術後早期は赤みや硬さが目立つことがありますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
また、皮膚だけに強い緊張をかけて縫合すると、傷跡が広がったり、耳たぶが下方向へ引っ張られる「リフト耳(pixie ear)」などにつながる可能性があります。
当院では深部組織を適切に処理し、皮膚に過度な緊張が集中しないよう縫合することを重視しています。
切開リフトの効果はどのくらい続く?
切開リフトは、余剰皮膚を切除し、下垂した組織を外科的に引き上げるため、HIFUや糸リフトなどとは治療方法そのものが異なります。
一方で、切開リフトを受けた後も加齢そのものが止まるわけではありません。
そのため「○年間必ず効果が続く」「一度受ければ永久にたるまない」という治療ではありません。
術式、年齢、皮膚の状態、骨格、生活習慣などによって経過には個人差があります。
リスク・副作用
切開リフトには以下のようなリスク・副作用があります。
- 腫れ
- 内出血
- 疼痛
- むくみ
- 血腫
- 感染
- 創部離開
- 傷跡
- 肥厚性瘢痕、ケロイド
- 皮膚壊死
- 脱毛
- 左右差
- 感覚の低下、しびれ
- 顔面神経障害
- 大耳介神経などの知覚神経障害
- 耳の形態変化
- リフト耳(pixie ear)
- 皮膚の凹凸
- 引きつれ
- たるみの残存
- 後戻り
- 追加治療や修正手術が必要となる可能性
顔面神経障害などの神経損傷は頻度の高い合併症ではありませんが、フェイスリフトでは重要なリスクのひとつです。
Q&A
Q. 何歳から切開リフトを受けるのがおすすめですか?
年齢だけで適応が決まるわけではありません。
たるみの程度、皮膚の余り、脂肪やSMASの状態、骨格などによって適した治療は異なります。
加齢によるたるみだけでなく、骨切り手術後や大幅な減量後などで皮膚の余りが生じている場合には、比較的若い方でも適応となることがあります。
Q. Deep Plane Faceliftが一番効果の高い切開リフトですか?
術式によって治療できる範囲や目的が異なるため、一概に「Deep Planeが最も優れている」とは言えませんが、現段階ではそうなります。
中顔面からフェイスラインにかけて広範囲の下垂がある場合にはDeep Plane Faceliftが選択肢になりますが、軽度のたるみであればMACS Liftやミニフェイスリフトが適していることがあります。
また、首のたるみが主な場合には切開ネックリフトなど、別のアプローチが必要になります。
重要なのは、たるみの状態に適した術式を選択することです。
Q. Deep Plane Faceliftだけで首まで改善できますか?
フェイスラインに伴って首元にも一定の変化が得られる場合がありますが、首の皮膚の余りや広頚筋のたるみが強い場合には、Deep Plane Faceliftだけでは十分に改善できないことがあります。
その場合には、切開ネックリフトを組み合わせたDeep Plane Full Face Liftを検討します。
Q. 糸リフトと切開リフトはどちらがいいですか?
目的が異なるため、一概にどちらが優れているとは言えません。
軽度のたるみで、切開を避けたい場合には糸リフトが選択肢となることがあります。
一方、皮膚の余りが多い場合や、深部組織の下垂を外科的に改善する必要がある場合には、切開リフトが適していることがあります。
Q. 骨切り後のたるみにも効果がありますか?
適応となる場合があります。
骨切りによって顔の骨格が小さくなると、軟部組織や皮膚が余り、たるみが目立つことがあります。
ただし、たるみの原因が皮膚なのか、脂肪なのか、深部組織なのかによって適した治療方法は異なるため、診察したうえで判断します。
Q. 傷跡は目立ちますか?
切開を伴うため傷跡を完全になくすことはできません。
耳の形や生え際などを考慮して切開線を設定し、できるだけ目立ちにくくなるよう縫合します。
術後早期は赤みや硬さが目立つことがありますが、通常は時間の経過とともに徐々に落ち着いていき、一年でほとんどわからない程度のはなります。
Q. 切開リフトをすれば一生たるみませんか?
切開リフト後も加齢は続くため、将来的に再びたるみが生じる可能性があります。
メンテナンスの治療をうまく組み合わせることで、長期にわたり、効果を維持できます。
切開リフトによって余剰皮膚を切除し、下垂した組織を引き上げることで、長期的なたるみ改善が期待できます。
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