コラム
2026/04/29
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LSSAとは、繊維化した組織を液状化し、柔らかくすることで脂肪吸引の精度と仕上がりを向上させる治療です。単体で行う施術ではなく、脂肪吸引と併用することを前提とした技術であり、特に「修正症例」や「繊細なデザイン」が求められるケースにおいて大きな役割を果たします。

脂肪吸引後の組織は、治癒過程の中でさまざまな変化が起こります。その中でも問題となりやすいのが「線維化」です。これは、体が回復する過程で組織が硬くなり、柔軟性を失ってしまう状態を指します。

線維化が進行すると、
・組織が硬くなる
・引きつれや可動域の低下が起こる
・皮膚表面に凹凸が残る
といった症状が生じることがあります。特に過去に脂肪吸引を受けたことがある方では、このような状態が顕著に現れるケースも少なくありません。
LSSAは、こうした線維化した組織に対してピンポイントにアプローチし、硬くなった脂肪組織を柔らかくすることで、再度の脂肪吸引をよりスムーズかつ均一に行えるようにする技術です。

イメージとしては、「硬いチーズをそのまま削る」のではなく、「熱を加えて柔らかくしてから吸引する」ようなものです。組織が柔らかくなることで、吸引時の抵抗が減り、より滑らかで自然な仕上がりにつながります。
そもそも脂肪吸引全例において、LSSAは効果を発揮します。
先程の硬いチーズと、液状のチーズの違いの例でもわかるように、脂肪をトロトロにした方がストローク数が減り、身体に負担をかけずに吸引することが可能です。

特にナゾラビアル、メーラーなど、中顔面の脂肪群は元々繊維質で硬く、これも脂肪吸引単体で行おうとするとストロークが増えます。
さらには中顔面には重要な血管や神経が存在するので、それらにダメージを与えず、脂肪だけ取り除く意味でLSSAは優れています。
LSSAのカニューレはべイザーとは違い、0.9mmなので、元々脂肪層が薄い中顔面の脂肪群を液状化させるのに向いています。

LSSAは「次世代型ベイザー」とも呼ばれ、脂肪の乳化(液状化)能力に特化している点が大きな特徴です。従来の機器と比較して、より繊細な操作が可能になっています。
特に注目すべきは、使用するプローブ(吸引補助機器)の細さです。
・顔用:0.9mm〜1.9mm
・ボディ用:2.9mm〜3.7mm
これは従来のベイザーと比較しても細径であり、より細かい層へのアプローチが可能になります。
参考として、一般的なベイザーのプローブは以下の通りです。
・顔用:約2mm
・ボディ用:2.9mm〜4.6mm
この差により、LSSAは特に顔周りなどのミリ単位の調整が求められる部位において高いパフォーマンスを発揮します。

LSSAを併用することで、脂肪吸引時のカニューレ(吸引管)のストローク数を減らすことが可能になります。これは、組織が事前に柔らかくなっているため、少ない動きで効率的に吸引できるためです。
その結果、
・組織へのダメージが軽減される
・腫れや内出血が抑えられる
・ダウンタイムが比較的短くなる
といったメリットが期待できます。
さらに、吸引後の組織の「癒着(フィット感)」が高まりやすくなる点も重要です。脂肪が均一に除去されることで、皮膚と下層組織のなじみが良くなり、より滑らかな輪郭形成につながります。
LSSAは特に「他院修正」や「再手術」において有効性が高い技術です。

修正症例では、
・組織が硬く操作しづらい
・吸引のムラが残っている
・過度な癒着により可動性が低い
といった問題が複雑に絡み合っていることが多く、通常の脂肪吸引のみでは対応が難しい場合があります。
LSSAを併用することで、これらの問題を事前に緩和し、術者の操作性を大きく向上させることができます。その結果、より精度の高い修正が可能となり、仕上がりの改善につながります。

当院では、顔だけでなくボディの脂肪吸引においてもLSSAを適宜使用しています。特に「もともと細身の方」に対する施術では、わずかな凹凸や取りムラが仕上がりの印象に大きく影響します。
そのため、
・過剰な吸引によるボコつきを防ぐ
・より均一で滑らかなラインを作る
・自然で美しいシルエットを維持する
といった目的で、LSSAを選択するケースがあります。
以下のような方には、LSSAの併用を検討する価値があります。
・脂肪吸引の仕上がりをより高精度にしたい方
・術後の癒着効果を最大化したい方
・過去の脂肪吸引後の硬さや引きつれが気になる方
・他院修正や再手術を検討している方
・ダウンタイムをできるだけ軽減したい方
LSSAは、単なる補助技術ではなく、脂肪吸引の「質」を大きく左右する重要なデバイスです。特に近年は、ただ脂肪を減らすだけでなく、「いかに滑らかで美しい仕上がりにするか」が重視されるようになっています。
その中で、LSSAは繊維化組織へのアプローチ、操作性の向上、ダウンタイム軽減といった複数の側面から、脂肪吸引の完成度を高める役割を担っています。
繊細なデザインや修正症例に対応するための一つの選択肢として、LSSAは今後さらに重要性を増していく技術と言えるでしょう。
LSSAについて、詳しくは以下の動画でも解説しています。ぜひご覧ください。
できません。
LSSAは脂肪吸引と併用することを前提とした治療であり、単体での施術は行っていません。あくまで脂肪を柔らかくし、吸引の精度や仕上がりを高めるための補助的な技術です。
脂肪の乳化能力と繊細さに違いがあります。
LSSAは「次世代型ベイザー」とも呼ばれ、より効率的に脂肪を液状化できる点が特徴です。また、プローブが細いため、特に顔などの細かいデザイン調整に優れています。
特に以下のような方に適しています。
・過去に脂肪吸引を受けており、組織の硬さが気になる方
・凹凸や引きつれが残っている方
・修正手術を検討している方
・より滑らかで精度の高い仕上がりを求める方
通常の脂肪吸引と同程度です。
施術は麻酔下で行うため、術中の痛みはほとんどありません。術後の痛みについても、一般的な脂肪吸引と大きな差はありませんが、組織への負担が少ない分、軽減されるケースもあります。
はい、ボディにも使用可能です。
特に細身の方や、より滑らかな仕上がりが求められるケースでは、ボディの脂肪吸引にもLSSAを併用することがあります。
症例によりますが、推奨する場合が多いです。
線維化が強い場合や組織が硬い場合には非常に有効ですが、すべてのケースで必須というわけではありません。状態に応じて適切な方法を選択します。
改善が期待できるケースは多いですが、状態によります。
LSSAによって組織を柔らかくすることで、再吸引時の均一性が高まり、凹凸の改善につながります。ただし、重度の場合は複合的な治療が必要になることもあります。
脂肪吸引と同様、最小限です。
使用するプローブが細いため、侵襲は比較的少なく、傷跡も目立ちにくい傾向があります。
LSSAは脂肪吸引と併用することを前提とした治療であり、脂肪吸引の効果は半永久的です。
脂肪吸引では脂肪細胞自体を除去するため、基本的にはリバウンドしにくい施術です。ただし、体重増加により残った脂肪が大きくなる可能性はあります。

監修者
院長柳川 央徒
【バブみ輪郭】
数ヶ月先まで予約が取れない、日本で唯一 "バブみ"に特化した輪郭整形専門医。
小顔治療通算3000例以上。
他院修正、著名人も、多く担当。