バッカルファットって本当に除去しちゃダメ？

バッカルファット除去に興味があるけど、検索するとネガティブな情報ばかり出てきて不安を感じたり、医師に相談しても「頬がこけるからやめた方が良い」と言われてしまった人は多いのではないでしょうか。今回はバッカルファット除去について、お客様にも医師にも正しい知識を持ってもらおうという趣旨の記事です。バッカルファットって本当に除去したらダメなのでしょうか？

バッカルファットってどんな脂肪？

バッカルファットは頬骨付近から口の横までかなり広範囲に位置している脂肪です。
しかも深いところにあるため皮下脂肪と違い掴むことができず、外からわかりにくいという特徴があります。さらに、バッカルファットは表情によって動く、顔面の脂肪の中で唯一流動性のある脂肪です。例えば笑うと上の方に動きます。

・皮下脂肪でなくわかりにくい

・流動性があり動く

この二つの特徴がバッカルファットの診断、手術を難しくしており、「バッカルファットは取らない方が良い」という間違った知識が広まっている原因となっています。

また、正しい知識を持っている医師が少ないのも現状です。

バッカルファットに関する間違った常識とは

バッカルファット除去についてよく言われるのが「取ると頬がこける」というもの。
しかし、頬がこけるのは除去する箇所を間違えているからです。

人の顔にはポジティブゾーンとネガティブゾーンが存在します。ポジティブゾーンは顔にあった方が良い場所で、ここは絶対に除去してはいけません。逆にネガティブゾーンは顔になくても良い場所なので除去しても問題ありません。

このネガティブゾーンとポジティブゾーンの考え方は美容外科の医師であれば基本的に理解しているはずですが、実は「バッカルファットは上下に分かれており、上がポジティブゾーン、下がネガティブゾーン」であることはほとんどの医師は知りません。
つまり、バッカルファット除去で頬がこけてしまうのは「ポジティブゾーンに位置するバッカルファットを除去してしまっているから」なのです。

バッカルファットはこうやって取れば大丈夫

それでは医師でも間違いだらけのバッカルファットはどうやって取れば良いのでしょうか。

現在一般的に行われているバッカルファット除去の術式に、奥歯の横からアプローチをするというものがあります。しかし、奥歯の横からアプローチできるのは上部のバッカルファットです。前述したように上部のバッカルファットはポジティブゾーンなので、ここを施術すると頬がこけてしまいます。

本来除去しないといけないネガティブゾーンにあたる下部のバッカルファットには、頬の奥、唾液腺開口部の辺りからアプローチできます。ここからアプローチすれば頬がこけることなくバッカルファット除去が可能です。

しかし、この術式は難易度が高く、バッカルファット除去が日本に入ってきたばかりの時代に事故が多発。未熟な医師が誤って唾液腺を切ってしまい唾が出てこなくなるというトラブルがあり、それで安全な奥歯の横からアプローチをするようになりました。安全ということでその術式が主流になった結果、正しいバッカルファット除去をできる医師がいなくなってしまったという流れがあります。

バッカルファット除去を成功させるためには！

・正しい解剖学的知識を持っていること

・アプローチする場所が適切なこと

この2点が非常に重要です。逆にいうとこれで9割成功するので、医師の皆さんにも正しいバッカルファット除去が広まってくれれば良いなと思っています。

ちなみに、当院院長である私柳川は、ハワイ大学医学部でバッカルファットを解剖から徹底的に学んでおり、日本国内で数少ない正しいバッカルファット除去ができる医師と自負しております。

バッカルファット除去に向いている人

バッカルファット除去に向いている人は「頬をすぼめたとき凹みすぎない人、こけて見えない人」です。
頬をすぼめたときの見え方が、バッカルファット除去後の形になると考えるとわかりやすいでしょう。

笑った時に口の横にニッと強い肉感が出る人、エラのように外方向に迫り出す人は、バッカルファット除去をすることで悩みが解消できるはずです。

バッカルファット除去に向いていない人

逆に「頬をすぼめたときにすごく凹む人、こけて見える人」はバッカルファット除去に向いていません。

頬骨が出ている方も、バッカルファット除去でコケる可能性があるので向いていません。

これは日本人より欧米人に多い顔のタイプです。

バッカルファット除去ならBLINCへ

バッカルファットは、他の脂肪と違いダイエット等で減らすことができず、手術で除去するしかない脂肪です。そして、除去にあたっては必ずネガティブゾーンにあたるバッカルファット下部を除去すること。

他院でバッカルファットをとってはいけないと言われてしまった方でも、問題なく安全に施術できるケースも多いので、ぜひお気軽にご相談ください！