Columnコラム

2025/12/30

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切開リフトをご検討中の方へ― カウンセリング前に知っておいていただきたいこと ―

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ご覧いただきありがとうございます。

医師の矢後博基です。

本コラムでは、**切開リフト(フェイスリフト)**について、カウンセリング前に知っておいていただきたい基本的な考え方や手術内容、ダウンタイム、リスクまでを解説します。


私が行なっている切開リフトは Deepplane Faceliftを基本としています。

 Deepplane Faceliftの特徴

• SMASの下層までしっかり操作

• リガメント(靭帯)を適切に処理

• 人工物に頼らず自然な引き上げ

• たるみの根本原因にアプローチ


リガメントを処理せず、皮膚のみを引き上げた場合

・一部しか持ち上がらない

・すぐにたるみが戻る

・不自然なひきつれの原因に


時間と技術を要しますが、自然さと持続性を重視した切開リフトです。

切開リフトは、基本的に全身麻酔をおすすめしています。

全身麻酔の場合は麻酔専門医の管理下で行い、十分に麻酔が効いた状態で手術を開始します。

静脈麻酔を選択された場合でも、完全に眠られてから施術を行うため、手術中に痛みで目が覚めることはありません。

①お客様のご希望を確認しながらデザイン

②デザイン線に沿って皮膚を切開

③神経刺激装置を使用しながら慎重に切開しSMAS下を処理

④ひきつれが起きないよう、皮膚は余裕を持って切開

⑤傷跡を縫合 傷跡を最小限にするため、縫合には特に時間をかけています。

⑥血抜きのためにドレーンを挿入 当院で使用しているドレーンは、ガーゼ内に収まるタイプで、移動時のストレスが少ない仕様です。

手術後は一度仕上がりを確認していただきます。腫れはありますが、「良くなった」と感じる方が多いです。

その後、ガーゼで適切に圧迫して終了です。眠気が完全に覚めてからお帰りいただきます。

ドレーン・圧迫固定(フェイスバンド)

翌日ドレーン抜去
術後3日間フェイスバンドを装着

腫れの経過

3日〜1週間腫れのピーク
1か月腫れ約7割軽減
3〜6か月ほぼ完成

ご来院の目安

翌日ドレーン抜去
約1週間後抜糸
1、3、6ヶ月・1年後モニターの方のみ写真撮影

切開リフトは、骨を切る手術と異なり、痛みは比較的軽度です。多くの方が、1週間以内に痛み止めが不要になります。

最初の3日間は頭が洗えないので、痛みというよりかはそれが辛い方もいるようです。術後スケジュール管理の参考にしてください。

抜糸直後〜1、2週間赤みあり
1~3ヶ月徐々に茶色 → 白へ変化
半年〜1年完全に落ち着いていく

3か月時点で赤みが残っていても、正常な経過です。

切開リフトの主なリスクは以下の通りです。

• 内出血・腫れ

• 感染

• 顔面神経障害

最も注意するのは顔面神経障害です。当院では神経刺激装置を用いて顔面神経の走行を丁寧に確認し、細心の注意を払って手術を行なっています。

個人差はありますが、1〜2週間見ていただくと安心です。

マスクをしてしまえばそれほど目立たないという方や、リモートワークでほとんど気にしないという方もおられます。

ダウンタイムを最小限に抑えるために重要なのは、

• 心拍数を上げない

• 体を温めすぎない

この2点です。判断に迷うことがあればこれを参考にしてください。

特に最初の1週間は運動・長風呂・サウナ・飲酒は控えてください。

切開リフトは老化を止める手術ではありません。10年と経過すれば他の人と同じように再びたるみは生じることはあります。

ただし同じ傷跡を使って再リフトが可能という考え方もあります。一生に一回しかできないわけではありません。ご安心ください。

切開リフトは皮膚のたるみに非常に有効ですが、状態によっては他の施術が適している場合もあります。

詳しい適応や治療方針については、カウンセリングでご説明いたします。

切開リフト(ディーププレーンフェイスリフト)は、自然でしっかりとした若返り効果が期待できる手術です。

不安な点や疑問があれば、カウンセリング時にお気軽にご相談ください。

私が執刀した切開リフトの症例写真もぜひご参考になさってください。

監修者

技術指導医矢後博基

韓国では不可能な”made in Tokyo”の美しさを
代表論文IF11.0
医学博士Ph.D.日本形成外科学会専門医、ガイドライン作成委員、日本美容外科学会正会員(JSAPS)
BLINC CLINIC技術指導医