コラム
2026/03/03
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「横から見た顎下の角度をくっきりさせたい」
「脂肪吸引をしたのに、まだもたつく」
「横顔をシャープにしたい」
そのような方に適応となるのが、**広頚筋形成術(プラティズマプラスティー)**です。
当院ではこの施術を、仕上がりイメージから“ミューイングリフト” とも呼んでいます。
この記事では、
• ミューイングリフトとは何か
• 脂肪吸引との違い
• ネックリフトとの違い
• どんな方に向いているのか
• 手術の流れと順番
をわかりやすく解説します。

「ミューイング」とは、舌を上顎に強く押し当てることで顎下の角度(顎頸角)を強調する動作です。
舌根を上顎に押し付けると、顎下が引き締まり、
首と顎の境界がはっきりします。どなたでも舌根部を上に上げるイメージで行っていただくと顎下が締まるのがわかると思います。
この“角度が入った状態”に外科的に近づける治療がミューイングリフトです。
美容外科では通称、
• 広頚筋形成術
• プラティズマプラスティー
• ペリカン手術
と呼ばれる施術です。何をしている手術か?
ミューイングリフトでは、主に以下の3つを行います。

1. 広頚筋下脂肪の除去
脂肪吸引では取れない、広頚筋の“下”の脂肪を減量

2. 適応であれば顎二腹筋を利用した舌骨の引き上げ、顎舌骨筋の減量

3. 広頚筋の減量や中央縫縮(筋肉を寄せて縛る)
この3つを組み合わせることで、
顎下を物理的に内側へ引き締め、頤頸角(cervicomental angle)を強調します。
特に広頚筋下脂肪や舌骨上筋群の位置調整まで行う点が重要で、一般的な広頚筋縫縮との違いです。

顎下中央を約3−4cm横切開します。
手術の流れは以下の通りです。
広頚筋は左右に分かれて存在しています。その間にある脂肪を減量します。これは脂肪吸引では除去できない層です。
顎舌骨筋、顎二腹筋の減量を、舌骨の引き上げを行います。これにより、顎下の角度形成がより明確になります。
広頚筋の形状には個人差があります。
• 中央で離れているタイプ
• もともと接近しているタイプ
• 筋の厚みが強いタイプ
それぞれに応じて適切な減量と縫合で調整を行います。

脂肪吸引は傷跡も最小限で良い治療ですが広頚筋の上の脂肪の除去できません。
筋肉や広頚筋下脂肪が原因の場合、脂肪吸引単独では限界があります。
このタイプは筋肉構造が原因である可能性もあり、ミューイングリフトが適応になります。
頤頸角(cervicomental angle)をしっかり作りたい場合、筋肉へのアプローチが必要です。

重要なのは、脂肪の位置です。
脂肪吸引で取れるもの
→ 広頚筋の上の脂肪
ミューイングリフトで変わるもの
→ 広頚筋下脂肪・筋肉構造
判断基準
顎下をつまんだとき、
• 厚くつまめる → 脂肪吸引が有効
• つまめないのに角度が出ない → ミューイングリフト適応
ケースによっては同時施術も可能ですが診察で判断します。段階的に行う方が良い場合も多いです。

ネックリフトは、広頚筋を外側に引き上げる手術です。主にフェイスラインの外側に力がかかります。
ミューイングリフトは、広頚筋を中央に寄せる手術です。
強い頤頸角(cervicomental angle)を作りたい場合
• ネックリフト
• ミューイングリフト
• 脂肪吸引
を組み合わせることで、最大限の輪郭形成が可能です

関係ありません。
ミューイングはあくまで「仕上がりイメージを確認する動作」です。
手術では物理的に構造を変えるため、舌の癖やトレーニングの有無は影響しません。
ミューイングリフト(広頚筋形成術)は、
• 脂肪吸引では改善しない顎下
• もともと脂肪が少ないのに角度が出ない症例
• 強い頤頸角を求める方
に有効な治療です。
重要なのは、脂肪の問題なのか、筋肉の問題なのかを見極めることです。診察にて、最適な治療選択をご提案します。
ミューイングリフトについて、詳しくはYoutubeでも解説しています。
顎下中央のため、正面からはほぼ見えませんが場合によっては気になるかもしれませんので要診察です。男性で短髪の場合はネックリフトの傷跡は気になる場合がございます。
腫れ・内出血は個人差がありますが、2-3週間で落ち着くことが多いです。1ヶ月で7割型、その後半年で完成に近づきます。
筋肉構造を変えるため、効果は長期的です。ただし加齢による変化は起こります。

監修者
技術指導医矢後博基
韓国では不可能な”made in Tokyo”の美しさを
代表論文IF11.0
医学博士Ph.D.日本形成外科学会専門医、ガイドライン作成委員、日本美容外科学会正会員(JSAPS)
BLINC CLINIC技術指導医